
パライバトルマリンの歴史はまだ浅く、ブラジルのパライバ州で最初に発見されたのは1989年のこと。その独特なブルーの蛍光色は一般のお客さまのみならず、宝石業界全体を瞬く間に虜にしました。鉱物学的にはトルマリンの一種ではありますが、パライバトルマリンは他のトルマリンとは一線を画す独立した名称を勝ち得ました。産出量が少なく不安定なため、価格はみるみるうちに高騰し、ダイヤモンド以上の値段で取引されるようになり「幻の石」ともうたわれています。
カラーの価値基準として、一番ベストとされているものは蛍光色を含んだプールカラー。白亜のリゾートホテルの窓から眺めたプールの色を思い浮かべていただいたら良いかと思います。蛍光色を含んだプールカラーは、今となってはほとんどお目にかかれないのが現状です。次に良いとされているのは、蛍光色の濃いネオンブルー。プールカラーがなかなか出回らないため、今ではこのカラーが一番と言えます。次がグリーンがかったブルーの蛍光色、濃いアクアマリンのような水色、グリーンカラーと続きます。


私の経験上では通常パライバトルマリンのCuO(銅)の含有率は1.3%前後以上あれば、ブラジルのバターリャ鉱山の良い色合いであることが多いので、CuOの含有率がそれよりも数値が高ければ、パライバトルマリン独特の青みや蛍光感については、より一層期待できることが多いです。数値的にいえば1.7%以上はかなりレアです。勿論これは、MnO(マンガン)の含有率との兼ね合いにもよります。 MnOについては、MnOの数値が高ければ緑の色あいが織り交じる割合が高くなり、反対に少なければ緑味を感じることが少なくなる傾向があるように思います。但し、MnOの含有率が少なければ良いパライバトルマリンの色合いであるかといえば、そうとも言えない場合もよくありますので(パライバトルマリンは青と緑の融合した美しい色合いであるから)当然見た目による色合いや蛍光感の判断が一番重要ですので、各数値の値につきましてはあくまでもご参考までにしてください。現在はブラジルのパライバ州の他にミラスジェライス州でも採掘されているが、産出量はかなり少ない。市場にはアフリカ産もございますが、ブラジル産に大変希少価値があります。当店のパライバトルマリンはすべてブラジルのバターリャ鉱山やパレーリアス鉱山で産出されたものです。
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